東日本最古の天満宮「谷保天満宮」の「うそ替え神事」と「おかがら火」に行ってきました。私が伺ったのは11月3日の夕方。日が沈み薄暗くなってきたころ、少しずつ人が集まりだしました。境内の脇にはパイプテントが張ってあり、何やら作業をしている人たちが。これは後々分かることになります。
まずは、天満宮にお参りします。日ごろの感謝とみんなの健康、仕事が上手くいきますように。ぼちぼちでいいので、お願いします …
次に、社務所へ。「うそ鳥」と「御朱印」を購入しました!「うそ替え神事」とは、うそ鳥を他の参拝者と交換し合うことで、その年の嫌なこと(凶事)を帳消しにして、「うそ」として「吉」に「とり(鳥)替える」という意味の神事だそうです。各地の天神様で行われているようですね。
今回は、私が選んだうそ鳥と別のうそ鳥を巫女さんが交換してくれました。
うそ鳥に中に、おみくじが入っていました!「末吉」でした。「少しずつ運が開けます。焦ってはいけません」と書かれていました。これから良くなるなんて、なんだか嬉しくなりました。
お参りしていると背後から「できましたよ~!」との声が聞こえてきました。すると、パイプテントに人だかりが!どうやら、この地域の郷土料理である「にーだんご」が無料で配られるようです。私も行列に並びました。列も進み、そろそろだぞと思ったとたんに、一つ目の大鍋が終了してしまいました。しばらくお待ちください~!とのこと。
地元の方たちが、大釜を使って新しく作り始めました(大釜で煮込んで大鍋に移し保温しながら配る)。赤い服を着た女性が、何かちぎって釜に入れています(下の写真)。これが、にーだんごです。小麦を練って伸ばした生地をちぎって汁に入れて煮込みます。にーだんご=煮団子です。
煮込みあがるまでけっこう時間がかかりそうということで、係の人(地元のおじさん)が、獅子舞を見てお待ちくださいとアナウンスします(言われなくとも、皆、見てるのですが)。拍子よく楽が奏でられ(ピー、トカトカ…)威勢よく獅子と白狐が舞を踊ります。そのめでたさに、ついつい心が沸き立ちます。
この後、ひょっとこ(?)面をかぶった男二人が登場して、滑稽な踊りを舞いながら獅子舞の頭を持って、観客に「こいこい」と手招きをします。そばに行くと、獅子で頭を優しくかんでくれます。
子どもも大人も、獅子に頭をかまれるときは、にこにこ顔でした。ちなみに、イヌも飼い主に抱かれてかまれていました。大人しくしていてすごいなあと思いました。
そうこうしている内に、にーだんごが出来上がりました。ご近所の木から採れたらしい柚子をトッピング。爽やかな香りがします。にーだんごは、すいとんに似ていますが、平たくてコシがあり少し甘みがある感じがしました。汁の方は、しょうゆベースの薄味で、野菜(大根と里芋など)がたくさん入っていました。アツアツでおいしく頂きました!
18時、観衆からワーッと歓声が上がっておかがら火が燃え上がりました。3メートル程の高さに組み上げた2基の薪の山に点火する庭燎祭は、奇祭の一つと言われているそうです。高く炎が上がり煙が登っていく様は見事でした。
今年が終わるにはもう少しありますが、来年はいい年になりますように。縁起の良い一日を過ごせて満足して家に帰りました。
ここのところ忙しく、気もせわしなくブログが更新できませんでしたが、また、少しずつ書いていけたらと思います。
実際のウソの画像です。かわいいです。 ウソ:名前の由来は鳴き声 | 野鳥写真図鑑 | キヤノンバードブランチプロジェクト (global.canon)
(令和5年・東京都)