第121話 夜の訪問者
今年の夏は本当に暑い日が続いた そんな夜に 玄関の外ガラス戸に あやしい影がうつる 青白く腹を見せながら 黒いサンの上をペタペタと歩いている ヤモリ?か なんでここにいるのと 聞いても返事はない それから毎晩やってきては...
今年の夏は本当に暑い日が続いた そんな夜に 玄関の外ガラス戸に あやしい影がうつる 青白く腹を見せながら 黒いサンの上をペタペタと歩いている ヤモリ?か なんでここにいるのと 聞いても返事はない それから毎晩やってきては...
うちの隣に大学の先生をしていらした未婚の女性が住んでいたんです。その方は若くしてもう亡くなられたのですが、猫がすごく好きな方でした。自宅には野良猫がいっぱい住み着いていて、その子たちをすごく可愛がってお世話をしている様な...
2020年、コロナ禍によりステイホームが余儀なくされた時期に「タビとナツのおはなし」が掲載されました。祖母と孫娘が共作した絵本です。この絵本は評判を呼び、その後も度々登場してくれて、私たちを明るい気持ちにさせてくれました...
7月、猛暑日の炎天下の中、久しぶりの取材にドキドキしながら住宅街の中の絵画教室に急いで向かった。汗だくで扉を開けると、Fさんがさわやかに向かい入れてくれた。今日は来客者が多いからと、生徒さんが創作をしている大きなデスクの...
仕事中、Tさんが、飼い猫の画像を見せてきて「前に死んだ猫が使ってた猫ちぐらとかぬいぐるみで、よく遊ぶんですよ。他の猫たちは見向きもしないのに、この子だけが、懐かしそうに遊ぶんですよ。」と言う。疲れて眠る時にしなだれかかっ...
朝、公園を散歩する。葉っぱがさわさわ揺れている。偶然かもしれないけれど、挨拶を交わしている感覚がある。歩きながら気になる葉っぱを触っていく。「おはよう」って愛情を葉っぱに渡しているから、葉っぱからも愛情を渡されているよう...
休憩中、事務所でコーヒーを飲んでいたら、Tさんが何かを取りに来た。と思ったら、こちらをパッと見て、「こないだ、猫の生まれ変わりの話をしたじゃないですか。見つかりましたよ。でも、柄が違うんですよね。」と言った。「それは、い...
3歳の飼い猫が、一年ほど前に病気で死んでしまった。お腹に水が溜まってしまう病気で、コロナで配られた給付金(二人分)をつぎ込んで治療したけれど、結局、助からなかった。 奥さんが法事で実家に帰った時に拾ってきた猫だった。...