仕事中、Tさんが、飼い猫の画像を見せてきて「前に死んだ猫が使ってた猫ちぐらとかぬいぐるみで、よく遊ぶんですよ。他の猫たちは見向きもしないのに、この子だけが、懐かしそうに遊ぶんですよ。」と言う。疲れて眠る時にしなだれかかって寝るところも、前の子と似ているらしい。感心して「そういえば、その子の名前はなんて言うんですか?」と聞いた。「ノア」。
「そのまま同じ名前を付けて呼んでる。ノアって呼ぶと、ニャンと鳴くんですよ。まだ、12匹でいた時に…」
まだ、兄弟たちと八百屋にいた時、猫をもらいに来た奥さんが、猫たちに向かって「ノア」って呼びかけてみたら、この子が鳴きながらこちらにやって来たとのこと。
「奥さんは、この子には同じ魂が入っているって言ってる。見た目はね、(初代の)ノアが家に来てから数か月後に死んじゃった猫に似てるんだよ。だから、外見はその子で、中はノアのハイブリットなんじゃないかと。」
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※第112話・第113話の後日、語られた話です。
第112話→こちら
第113話→こちら
(令和3年・千葉県)