レッサーパンダが子どもを産んだと知って、公開日に見に行ったら、すごい行列だった。みんなが見られるように、ひとり3分で次に動かないといけないのだが、私は、運よく先頭をとることができた。展示場の奥から、ついに、レッサーパンダの赤ちゃんがでて来た。私は、夢中でスマホで撮りまくった。フト気づくと、向こうから、もう一匹、ひとまわり小さなレッサーパンダが、やってくる。あれ、こっちこそ、子どもなのでは…。ああ!私は、お母さんを連写してたのか!持ち時間、ひとり3分だったのに。でも、断然、子どもより、お母さんの方がかわいいと思うのだ。お母さんの方が顔がまんまるで、子どもはまんまるくない!
(平成後半・東京都)