クルちゃんとショコちゃんは、ペットショップで、16~17年前に買った。その時、猫を飼うために家を買った頃で、知り合いがペルシャ猫を飼っているのを見て、飼うならペルシャ猫がいいなと思っていた。
横田基地近くのペットショップに飛び込んでみたものの、ペルシャ猫は置いていなくて、そしたら店長が、知り合いのペットショップに電話をしてくれて、川口(埼玉県)にいるから見に行くかと言われ、店長の車で、高速に乗って、そこまで行った。
そこにいたのは、男の子と女の子の兄弟で、前から決めてた通り、女の子の方をもらうことにした。すでに子猫ではなく、売れ時は過ぎていたらしい。
横田基地のペットショップに戻ってくると、自分のことをじーっと見てる子がいて、目が合ってしまった。アビシニアンの血統書付きの子だった。店長が、2匹飼うなら同じ日に家に入れたほうがいい、と言うので、そのまま、2匹連れて帰ることに決めた。
ペルシャの方は、クルクル鳴くので「クルちゃん」、アビシニアンの方は、チョコレート色をしていたので「ショコちゃん」と名付けた。ショコちゃんは、腎不全で3~4才で亡くなってしまった。
クルちゃんは、思っていたイメージとは違う性格だった。抱かれるのは嫌い、触られるのも嫌い。近くにはいるけど、ちょっと触ると、キャッと逃げる。本当に、いるだけの子。でも、それでいい。結果的には、自分の性格と合っていたと思う。ベタベタするのが嫌いだから。
部屋中、毛だらけにはなるけど、いい子だよ。俺の唯一の家族。亡くなると思うと怖いよ。
(東京都・平成15年頃~)