採話/哺乳類/昭和後期 第4話 飼い猫の形見 Posted on 2018-10-25 by doubututohito / 0件のコメント 僕が中学生だったから、30年以上前のこと。先生が、突然、授業中に話し出した。 飼い猫が死んで、あまりに悲しく、あまりに離れがたかったから、愛猫の毛皮を、小さく切り抜いて、肌身離さず持ち歩いているのです。 見せてくれたそれは、灰色と白色の縞模様で、一片の布切れのように見えた。 (昭和50年代・神奈川県) doubututohito doubututohito の投稿をすべて表示