第29話 草刈りとカマキリ

子供のころ住んでいた家の近くには、小さな川が流れていた。草が生い茂る夏になると、市役所の人がやってきて、草刈り機で、土手中を刈り始める。すると、土手わきのフェンスに、逃げ出してきたたくさんのカマキリが、びっちりとはりつく。僕たち子どもは、大喜びで、カマキリの取り放題とあいなるのだ。

(昭和50年代・愛知県)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA