第31話 隣家の松の木に

買い物に行くために、自転車に乗ろうとしていた時、隣の家の松の木に、鳥がとまっているのに気がついた。大きさは多分鳩くらい、猛禽類のようで、小鳥だろうか、鋭い爪で押さえこんでいた。おー、これは、と思って、あわてて、スマホを取りに戻り、撮影し始めた。すごいなあと思うのは、私がたてる音には全く反応しないのに、小鳥の声が聞こえると、ピッ!ピッ!っと、首を回して反応するのである。その後、野生の鳥の辞典を、これまたあわてて開き、今見た鳥を、探し始めた。あわてすぎて、玄関のドアを開けっぱなしにしていたら、猫が逃げる!と、息子に叱られた。これだこれだ、と、思い当たる鳥を見つけたのだが、名前は忘れてしまった。初めて見る鳥だった。

(平成30年・東京都)

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