田んぼの両側に、小さな川が流れていて、片方は、山からの湧き水で、もう片方は、ゴルフ場の、たぶん池から、流れてきていたのだと思う。どちらもきれいな川で、色んな生き物が住んでいたな。さかな、カエル、ヘビ、ザリガニ、ウナギ、蛍の幼虫もいたんだよ。
同い年くらいの近所の子たちと、その川へ、遊びに行って、川に入って、網ですくって、フナやドジョウを捕まえたり、それを、家に持って帰って、父が作ったちょっとした池に放すの。結局は、死んじゃうんだけど…。
そうだ、この川で、ウナギも釣ったなあ。夕方、釣り竿に糸をつけて、その糸の先にドジョウをくっつけて、一晩、置いとくの。それを、10か所くらい、仕掛けたかな。次の日、朝早く回収して回ると、一匹くらいかかってるんだ。それをナイフでね、自分でさばいて、焼いてもらって、食べたりしたんだよ。
(昭和30年代・神奈川県横浜市)