本6 「ピーターラビットの自然観察」

1993年7月15日発行 福音館書店
ビアトリクス・ポター 画/ フレデリック・ウォーン社編・作図 /北野佐久子 訳

暑くなってきました。下を見ると、たくさんのアリが、先を急いで歩いています。近所の神社では、小さな蟹を見つけました。私が顔を近づけると、挟んでいたエサの虫をほっぽりだして慌てて逃げ出しましたが、私が離れると、再びエサを取り戻し、脇の雑木林へと入っていきました。生き物たちが、にぎやかに活動しているのを見ると、夏がきたなあと思います。

この本では、季節ごとの自然観察のアイディアが、紹介されています。『土の「かきまぜやさん」』とか、『見えない胞子』とか、『川のほとりで』とか、どれも始めやすく、子どものころのワクワクした気持ちを、思い出します。それぞれのページには、【ひつようなもの】リストが載っています。ひつようなものを、家じゅうから探し出すところから、実験は始まります。もうすでに、ワクワクです。これから、なにが起こるのだろう。なにが見られるのだろう!

ピーターラビットの作家・ポターさんは、子どものころより、自然を熱心に観察し、スケッチに没頭していたそうです。そのスケッチやピーターラビットの挿絵も、この本の見どころです。もしかすると、スケッチしてみたいと思うかもしれません。私は思いましたよ。あんなに上手くは描けないけど!

※『ピーターラビットの自然観察』は、中古本で手に入ります。

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