父が、シマリスをつかまえてきました。父の仕事は、木の質を調べることだったので、そこで、見つけたのでしょう。大きなゲージも買って、私は、ものすごくかわいがっていました。触ることは禁止されていたので、家にいる間じゅう、ずーっと、ゲージの外から、眺めていました。名まえはたしか無くて、「りすちゃん」と、呼んでいました。私は、りすちゃんの水が無くなるたびに、すぐに入れ替えました。ところが、ある朝、見に行ったら、死んでいたのです。親は、私が水をあげすぎたからだ、と言いました。私は、すごくショックで、それ以来、いきものを飼えなくなりました。5才になってないくらいのことです。
(昭和30年代・北海道)