本12 「作家と犬」

作家と犬(編集/平凡社編集部・2021年初版・平凡社)

いつも猫なので、今回は犬の本。

犬を飼ったことがない私は、散歩中の、道ですれちがう犬たち(と飼い主さん)を見たりしています。好奇心いっぱいの、あるいは、喜びでいっぱいになっている犬たち。トットットと走っていく犬たち。抱っこされて、あるいは、カートに乗って眺めている犬たち。日常の光景の中に、人と共に歩いてる犬たち。深く人の人生に関わっているのだろうなあと想像します。さすが、犬。

この本は、犬が日常に滑り込んできて、情が生まれ、互いに関わっていく様子が、それぞれの作家の目線で描かれています。その何人もの目線を追体験していると、「人と犬」との関係が、ばんやりと浮かび上がってきて、なんだか切ない気持ちになって、犬は人にとって特別な存在であるな、と改めて思ったのです。犬たちよ、心寄せて、いつも私たちのそばにいてくれてありがとう。

エッセイ・漫画・詩・俳句・写真など、あるゆる方面から、犬エピソードが表現されていて、楽しめます(もちろん、犬嫌いの人も登場します)。それぞれの犬が作家の文章(や絵や写真)の中で元気に生きています!

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