馬堀海岸駅からバスに乗って海岸沿いを走り、横須賀美術館へ。展覧会場に入る前に、ちょっと寄り道して、建物の横の道を少し登り、山の広場に行くと、まだ若い桜の樹々が満開の花を咲かせていました。そこから続く屋上広場からは、青い海が一望。美術館は、観音崎公園の中に位置していて、豊かな自然を楽しむことができました。
その環境の中で「ミロコマチコ展」を観れたことは、幸福だったように思います。ミロコさんの過去から現在に至るまでの作品を観ていると、描いているのは主に動物(あるいは植物)なんだけれど、その動物の特性を持ったエネルギー体に見えてきました。
その流れで、近年の奄美大島に引っ越してからの作品を観ると、実在の生きものを描いてはいませんが、やはりこれも、目には見えないけれど、なにか気配(エネルギー)を持った生きものが、この世界に混在して生きているように見えてくるから不思議です。
目に見えるものと目に見えないもの、土や風、水や光、動物も植物も、混在して地球は循環しているのだなと思うのです。人も混じって。