私たち人間は「いきもの」を食べて生きています。私の場合、その生き物は、スーパーや商店で買ってきたもの。獲ってきて食べることなんてほぼなしです。かつて、シェア畑で育てた野菜を食べていたこともありましたが、それもたった一年のこと。まして、著者のホモサピさんは、畑でもない野生の植物や生き物を獲ってきて自ら調理して食べるんです。その上、その生きものは、通常なかなか食べる機会もないだろう虫やザリガニや木の実なんです。けっこうなインパクトです。本を読んだ後、動画(YouTube)も観てみましたが、正直なところ、途中で脱落しました… 。
ホモサピさんとは、フォロワーが100万人を超える人気のYouTuberで、生き物を捕まえて食べる動画を投稿しています。本に書いてある人生記を読むと、物心ついたころには、毎日外に出て、生き物を夢中で追いかけていたそうです。その後、紆余曲折して、定時制高校に進学。そこで、ありのままの自分でいいのだと気づき、人生が一変したらしい。高校1年の時から投稿を始め、恩師とも出会い下積みして、高校3年より本腰を入れてYouTuberとしての活動を始めます。
ホモサピさんの特徴は、心配性で念入りに下調べをして安全性を確認している(知識がすごい!)半面、好奇心が旺盛で我を忘れて突っ走てしまう矛盾した面を持っていること。でもきっと、冒険家や開拓者はこういう性格なんだろう。だから、生き残れる。そして、他のホモサピエンスに情報を提供してくれてきたのだろう…と思う。
最後に、ホモサピさんが伝えたいことは、「生き物はおもしろい」というメッセージだそうです。
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人間とだけ関わっていると疲れてしまうので、たまには”ただ生きているだけ”の生き物と触れ合ってみて下さい。
(本書・あとがきより)
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ホモサピさんのYouTubeチャンネル ⇒ ホモサピ – YouTube