この本の副題は、「りこうになった かたつむりの はなし」。
「せかいいち おおきなうちが ほしいな」と言ったちびかたつむりに、お父さんが話してきかせます。以下、要約。
むかし、同じようなちびかたつむりがいて、世界一大きな家が欲しいなあと思っていました。そこで、色々と工夫をして、ついに方法を見つけます。ちびかたつむりのおうち(殻)はどんどん大きくなって、角も生えて、カラフルな色も付いて、みんなの話題をさらいます。しかし…
この話を聞いたちびかたつむりは、目にいっぱい涙をためて、…でも悟ります。「ちいさく しとこう。」
レオレオニの原作を翻訳したのは、あの谷川俊太郎さん。さすがに、文章にエッジがきいています。読んでいて、小気味がいい。ある意味、淋しい話なんだけれど、ユーモアがあってカラッともしています。
大きなお家がいいか、小さなお家がいいか、読んだ人次第かもしれませんね。
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好学社HP ⇒ せかい いち おおきな うち (kogakusha.com)