第6話 かわいいべんちゃん

飼い猫のべんちゃんは、鼻の近くに、ほくろの様なぶちがありました。べんちゃんの母親は野良猫で、他の兄弟はすぐにもらわれていったのだけれど、不細工だったべんちゃんはひとり残っていて、私たちは、そのべんちゃんをかわいいと思ってひきとりました。

べんちゃんのべんは、大便の便です。大便をするとき、顔を赤くして力むのが、なんともかわいくて、弟が、その名をつけました。でも、そのあと、大便の便ちゃんではかわいそうだ、ということになって、勉強の勉ちゃんに変えることになりました。

(昭和後半・東京都)

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