本19  スナック キズツキ

「スナック キズツキ」益田ミリ/2021年1月発行/マガジンハウス

この物語の舞台は、あくまでスナック キズツキで、鳥のキツツキではないのですが、どうぶつの本で紹介します…

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こちら「スナック キズツキ」は、原田知世さん主演でドラマ化もされた人気漫画。

誰もが知らぬ間に人を傷つけ、自分もまた傷つけられている。そんな時、ふらっと立ち寄れる場所、それが「スナックキズツキ」。スナックのママ・トウコが、お酒ではなく、ほっこりする飲み物(&食べもの)でもてなしてくれます。傷ついていたお客たちも、トウコのペースにのせられ、本音をついつい発散して…、なんだか少し元気になって家へと帰っていきます。

誰かにとって優しい人も、誰かにとって優しくない人も、誰もがみな傷ついているような昨今の状況で、ちょっぴり本音を言える人がいるって貴重ですよね。

自分の人生を解決して欲しいとは言わないけれど、一緒にしゃべって、ちょっと黙って、ちょっと笑えたら、なんとなく気が紛れてる気がします。「傷つける人、傷つく人、それを癒す人がいて、世の中は循環している」。ドラマのエンディングテーマを歌っている森山直太朗さんがコメントしていました。そうかもしれません。どうかその循環が、傷つく人で止まらないように。

今回は、人間の話でした…

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