共8 王子稲荷神社

東京の桜も盛りを過ぎて葉桜になり始めた頃、北区にある王子稲荷神社に行ってきました。

駅を出てすぐに目に入るのが、王子駅のランドマーク「王子サンスクエア」。2022年12月で50周年を迎えたそうです。大勢の人で賑わっていましたよ。まだまだ現役です。

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このサンスクエアと逆の方向になりますが、徒歩10分程のところに王子稲荷神社があります。

この日は神社正面の神門は閉まっており、少し回り込んで脇の鳥居から入ることが出来ました。

鳥居
鳥居の左手にある狛狐。りりしい。

まずは拝殿をお参り。ぶらぶらしていると、奥にも鳥居があることに気が付きました。

拝殿脇の鳥居。奥にはうっそうとした樹々が。

恐る恐る入っていきます。そこには、お稲荷さんとたくさんの狛狐が鎮座していました。

何となく薄暗くひんやりしているような。ドキドキしながら周りを見渡すと「御石様」の立札が。この石を持ち上げて、思ったより重いと感じれば願いは叶わず、軽ければ願いが叶うとのこと。今の私はこの石さえ怖いのですが、一応、持ち上げてみました。重いようなそうでもないような… 。社の横には上へと続く階段がありましたが、もう無理、帰ろうと思った時、突然、上から黒い影が音を立てて降ってきました。

なんだ!と思ったら大きなカラスが御石様の立札にとまって、こっちをふてぶてしく睨んでる!思わず恐怖で固まります。まるで鬼太郎の世界…

ビビりすぎて、ピントがぶれている

上方を見上げると、もう一羽、こちらを見下ろして凝視しています。お稲荷様を守っているのだろうか… それとも人間をビビらせて遊んでいるのだろうか… 。どちらにしろ威嚇されている。急いで、立ち去ります。

二種類の絵馬(狐火/鬼女)

心を落ち着けて、社務所にあるお守りや絵馬などを拝見する。

左は、歌川広重の「名所江戸百景」の一つ。樹の下にたくさんの狐。「関東諸方の狐が大晦日に集まり王子稲荷神社に参拝し、明年の豊凶を占うの故事からくるもの」とのこと。

右は、江戸時代に奉納された柴田是真作「額面著色鬼女図」模写。女に化けた茨城童子が切り落とされた腕を取り返した場面らしい。

カラスといい絵馬といい、この神社が異世界との入り口の様に思えてきます。境内には大きな木が。もしや、この木の下に関東中の狐が集まって…と想像しましたが、この木ではないそうです。

境内にある大きな木

狐の方の絵馬を購入しました。願い事が叶いますように。

狐の絵馬

神社を出て駅の方へ戻っていく途中に、「和菓子 狸家」さんに立ち寄り、評判のタヌキ最中を買う。

白あんと粒あん入り

満開は過ぎてしまいましたが、桜の名所・飛鳥山へ行ってみる。桜の名残を眺めながら狸最中を食する。さすが江戸からの名所。風流でした。

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