第68話 川を泳ぐヘビ

 家の庭のすぐわきを、川が流れている。その川を、長いヘビが、泳いでいく。ひと夏に何回も。ヘビは、水を好むのだろうか。川もあり、草木もあるから、この辺りには、ヘビが来る。冬眠も、子育てもする。(最後にヘビが泳ぐのを見たのは、20年くらい前)

 藤棚にハトが巣を作ったことがある。ギャーギャー騒がしいので、のぞいてみたら、ヘビが、ハトをのみこんでいた。竹ぼうきで応戦したけど、一回くわえられたら、もうだめだった。(30年くらい前)

 小学生の娘が、学校の帰り、細いヘビをつかまえて、しっぽをつかんで、くるくる回しながら、帰ってきた。それを、空のティッシュボックスに入れて、家に持ってきたら、ヘビが苦手な父親が「こんなの持ってきて~!早く持っていってくれ~!」と叫んだ。(35年くらい前)

(昭和後半~平成始め頃・埼玉県)

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