第101話 カマキリと晩酌
まだクーラーが無かった夏の日の夜、すだれにくっついているカマキリを見つけました(家の隣が原っぱでした)。とても大きな、形のしっかりとした、もう大人のカマキリでした。 晩酌をしていた父は、片方の手でカマキリをつまむと、...
まだクーラーが無かった夏の日の夜、すだれにくっついているカマキリを見つけました(家の隣が原っぱでした)。とても大きな、形のしっかりとした、もう大人のカマキリでした。 晩酌をしていた父は、片方の手でカマキリをつまむと、...
― ―作者への質問― ― (令和2年・東京都)
その養蜂家さんといると、ミツバチが怖くないのです。 取材したその日は小雨で、養蜂家さんは、素手で巣箱の点検をしているところでした。周りには、ミツバチが飛び回っており、巣箱の中に、ぎっしりミツバチがいるのが見えました。...
虫、嫌いですね。虫は、虫の世界で生きていて欲しいです。…いること自体はいいですけど、近くには寄って欲しくないです。 昔は、ダンゴムシとか、手に乗せたりして、遊ぶこともありました。…でも、4歳のとき、アリに噛まれたんで...
川近くの田んぼのある一帯を、「風林火山」と、呼んでいた。なぜなのかは知らないが、先輩がそう呼んでいたから、そこは「風林火山」なのだ。 その一帯の山側の下あたりに、決してきれいではない用水路が流れていて、ザリガニ釣りをよ...
夏の始まるころになると聞こえてくるジーーと鳴く虫の声。小学生の僕らは、「この虫は何だろう」って、話していた。そしたら、そのうちの一人が、「鳴いているのはミミズだ。」と言いだした。その子は、「ジーーって、鳴いているところ...
小学生の時、繭を作る授業で、クラスでカイコを飼うことになりました。私は、元々、芋虫や毛虫の類が、嫌いなんです。でも、長期休みで、誰かが世話をすることになった時、私は手を上げて、カイコを家に持って帰りました。カイコだけは...