カテゴリー: 昭和後期
第51話 ペットショップと本屋さん
小学校の卒業アルバムに、将来なりたいものは、ペットショップと本屋さんと、書きました。私にとって、動物も本も、同じように、自然に好きなのです。 高校三年生で進路を決めるとき、うちの猫のかかりつけの獣医さんに、動物病院で働く...
第43話 こどものうわさ
僕が10歳だったころ、住んでいた町のとなり駅は、動物の名まえがついていました。当時、友だちの間でうわさが流れていました。「あの駅の近くには、と殺場がある。」 最近になって気にかかり、ネットで検索をしてみましたが、そんな事...
第42話 セミとり・ドンゴロ編・兄
日が暮れるまで遊んで、そろそろ帰ろうかって頃合いに、「そうだ、ドンゴロとって帰ろう。」と、誰かが言い出すことがあって、梨畑でドンゴロを5~6匹ほどつかまえると、それらを、Tシャツにひっかけて、落ちないように気をつけながら...
第41話 セミとり・ドンゴロ編・弟
セミの幼虫が土から出てきて、羽化するために木に登る。僕たちの地域では、この幼虫を、ドンゴロと呼んでいた。夕方、僕たちは集まって、ドンゴロをとりに、梨畑まで遠征する。これは、小学生にとって冒険だった。 勝手に畑に入るのは、...
第30話 犬が怖かった話
30年以上前、学童に通っていた。そこでは、数匹の犬を飼っており、今思い返すと、犬たちは、かなりワイルドで、近づくだけで、リードをピーンと張るほどの勢いで、迫ってくる。大声で、吠えながら。結構、怖かった。 犬のエサは、近所...
第29話 草刈りとカマキリ
子供のころ住んでいた家の近くには、小さな川が流れていた。草が生い茂る夏になると、市役所の人がやってきて、草刈り機で、土手中を刈り始める。すると、土手わきのフェンスに、逃げ出してきたたくさんのカマキリが、びっちりとはりつく...
第22話 スキンシップは困る
犬が苦手です。子供のころ、友達が、スピッツを飼っていました。友達の家に遊びに行くと、スピッツは大騒ぎで、遊んでくれという思いが、強く感じられます。走るとついてくるし。とびかかってくるし。私は、自分が心を開いていないものか...
第18話 キャベツ畑とごんべ
私は、猫アレルギーを持っていますが、実家では、猫を飼っていました。名前は、「ごんべ」で、オッドアイの白猫です。 私の実家は、世田谷にあります。今は、川は暗渠になり、畑の多くはマンションに変わりましたが、私が住んでいた頃は...