本11 「阿呆の鳥飼」・「新方丈記」 

内田百閒のたくさんある随筆集のうちの2冊です。これら書籍は平成になってからのものですが、初出は昭和の初めごろから昭和40年代までのものになります。時代の大きな流れを背景にしながらも、百閒先生の日常が、鋭さとユーモアをもっ...

本10 「動物の絵 」府中市美術館公式図録

「日本の動物の絵は本当に豊かだ。(中略)どこまでも愉快な作品もあれば、小さな命にしみじみと心を寄せる作品もあるし、」(音ゆみ子) 「江戸時代までの動物の絵を生んだものの根幹にあるのは、人々の動物への愛だろう。それは、人と...

本8 「いまはむかし さかえるかえるのものがたり」

音とリズムが楽しい絵本です。「かえる」という言葉を、繰り返し使って韻を踏み、音楽のラップのような気持ちよさで、愉快な大団円を迎えます。絵は「11ぴきのねこ」の馬場のぼるさんで、ユーモアたっぷりのイラストは分かりやすく、こ...

本5 「小さな生きものたちの不思議なくらし」

 私にとって、雑草や虫たちは、よく見かけるが故に、よく観察することも少ない、知らないことだらけの生きものです。暑くなってきて草が伸びたなとか、屋外の物をどけたら虫がたくさんいてびっくりしたなとか、ひとつの場面に遭遇したく...

本4 「子どもと一緒に見つける生きものさんぽ図鑑」

今度散歩にでかけたら、途中ちょっとの間 立ち止まってみましょう。 屋根の上や木を見上げたり、道ばたに咲く花に顔を近づけたり、しゃがんで地面を観察したり、小川や池の水の中をのぞいたり、耳を澄まして自然の音を聞いたりすれば、...

本3 「猫は、うれしかったことしか覚えていない」

ステイホームになり、毎日、家の中で猫と二人きり。これがもし人だったら、出勤してくれないかな、とちょっと疎ましくも思うかもしれませんが、猫はそうは思わせないから不思議。不思議っていうより自然ですが。 この本は、「猫は、」か...

どうぶつの本2「羊と自分が同じ直線上にいる」

 「モンゴル武者修行」参加者によって制作されたZINEです。旅の体験や後日談が描かれています。同じ旅をしていても、見方も、広がっていく世界も、人それぞれ。おのおのの日常におのおのの形で影響をもたらしている。それもけっこう...