第42話 セミとり・ドンゴロ編・兄
日が暮れるまで遊んで、そろそろ帰ろうかって頃合いに、「そうだ、ドンゴロとって帰ろう。」と、誰かが言い出すことがあって、梨畑でドンゴロを5~6匹ほどつかまえると、それらを、Tシャツにひっかけて、落ちないように気をつけながら...
日が暮れるまで遊んで、そろそろ帰ろうかって頃合いに、「そうだ、ドンゴロとって帰ろう。」と、誰かが言い出すことがあって、梨畑でドンゴロを5~6匹ほどつかまえると、それらを、Tシャツにひっかけて、落ちないように気をつけながら...
セミの幼虫が土から出てきて、羽化するために木に登る。僕たちの地域では、この幼虫を、ドンゴロと呼んでいた。夕方、僕たちは集まって、ドンゴロをとりに、梨畑まで遠征する。これは、小学生にとって冒険だった。 勝手に畑に入るのは、...
ヒゴで小さい輪っかを作り、竹竿の先にくくりつける。これを、でっかいクモの巣につっこんで、ぐるぐる回し、綿あめみたいに、クモの糸を巻きつける。それを使って、木にとまっているセミを、ぺたりとくっつけて、とる。クモの糸は、柔ら...
近所の竹やぶからとってきた長い竹の葉っぱを落として、手作りの竹竿を作る。その竹竿の先っぽに、買ってきたとりもちを、べったりつける。それを、裏の山まで持っていって、高い木にとまっているセミを、ひょいとくっつけてとる。とりも...
男の子たちのように、虫を捕まえて遊ぶようなことは、あまりしなかったな。家の中で、ままごとをすることの方が多かったのよ。 そういえば、セミに糸を結んで、片方を自分で持って、うちの中で飛ばしたりはしてたわね。 (昭和30年代...
当時、近所では、農耕用の牛が飼われていて、田んぼや畑を耕したり、荷物を運んだりしていました。道を歩いていると、その農耕牛の糞がそこいらに落ちていて、そのまま、ほっとかれていましたが、そんなのは、慣れっこです。 ある時、黒...
その頃は、横浜にも、たくさんの田んぼや雑木林がありました。家も、集落ごとにポツポツある程度です。 小学生のころ、僕たちは、山へ、昆虫をとりに行っていました。当時、クワガタもカブトムシも、本当にたくさんいました。 僕は、カ...
私の故郷の家の周りには、たくさんの畑や田んぼがありました。夏も終わりに近づくと、学校で「3年生は、今日はイナゴとりです!」と発表されます。(その日によって、学年が変わります。)私は、母に作ってもらった手ぬぐいの袋に、イナ...