第83話 ネズミ騒動
昭和48年、私たちはこの町に引っ越してきました。まだ畑が多く、住宅が段々と建ち始めてきている頃でした。家の近くには川が流れ、ヘビがいてネズミがいました。 その当時この辺りでは、ネズミ捕り用の餌が、自治体から配られてい...
昭和48年、私たちはこの町に引っ越してきました。まだ畑が多く、住宅が段々と建ち始めてきている頃でした。家の近くには川が流れ、ヘビがいてネズミがいました。 その当時この辺りでは、ネズミ捕り用の餌が、自治体から配られてい...
サーカス好きなおじいちゃんは、弘前城にサーカスが来ると、いつも私たちを連れて行ってくれました。そこには、トラもライオンもいましたが、記憶に残っているのがゾウさんの曲芸です。 でも、ゾウさんの曲芸よりもおもしろかったの...
縫子をしていたおばちゃん(母の姉)は、お裁縫をしながら、「むかし、むかし、あるところに、おじいちゃんとおばあちゃんがいました…、」と桃太郎の話を、飼っていたインコの「タロウチャン」に聞かせていました。その話を覚えたタロ...
おじいちゃんの家は、大きなかやぶき屋根のお家で、広い庭もありました。おじいちゃんは、かつて校長先生をやっていて、馬に乗って通勤をしていました。家の土間の横には馬小屋があって、馬が3頭いたそうです。私が物心ついた頃には、...
おばあちゃんちでは、カメを飼っていました。地元の祭りで買ってきた陸ガメで、長~いひもをつけて、外で放し飼いにされていました。 ヒモは、5~6メートルくらいの長さで、甲羅の端っこに小さな穴をあけて針金の輪っかを付け、そ...
むかし、私の田舎では、夜になると犬を放し飼いにしていました。放された犬たちは、好きなところに行って、犬の友達と遊び、朝になると帰ってきます。朝になって見ると、広々とした、雪が積もった田んぼには、犬たちの駆け回った足あと...
あれは、幼稚園か、6~7才の、まだちっちゃかった頃、だからそんなことしてしまって…。家の近くに、唯一犬を飼っている家があって、その犬に会いに、幼なじみと二人で行きました。それは寒い季節で、犬小屋の前にいる犬を見て、私は、...
小学生の頃、僕は友達と、ぶらぶらと、田んぼの方へよく行った。そこでヘビを見つけると、僕らは、素手で捕まえた。いかに早く捕まえるか、そこがカッコいいので、皆、競うようにして捕まえた。 ある時、そのヘビを公園まで連れてきて、...
家の庭のすぐわきを、川が流れている。その川を、長いヘビが、泳いでいく。ひと夏に何回も。ヘビは、水を好むのだろうか。川もあり、草木もあるから、この辺りには、ヘビが来る。冬眠も、子育てもする。(最後にヘビが泳ぐのを見たのは...